何を今更。

よく考えろ、帝真紅郎。

お前の足を踏み入れた世界は、元々こういうものだったんじゃないのか。

AM、機動装甲。

戦う為に作り出された人型機動兵器。

俺の会社で作られている兵器。

そう、戦争の為の道具だ。

AMを駆る為にテストパイロットになったなどと甘い事を言っているが、兵器のパイロットである以上、戦いは避けられない。

思想が違えば、かつての仲間にすら銃口を向ける事になる。

…茜の方がよっぽどマシだ。

アイツには覚悟があった。

だからこそ袂を分かっても尚、迷う事なく俺を撃つ事ができた。

戦争など対岸の火事などと甘えた考えを持っていた俺とは違う。

…覚悟を決めろ、真紅郎。

これが俺の足を踏み入れた世界。

これは、戦争だ…!