一応、艦の主だったメンバーとの顔合わせが終わった。

俺は艦内居住区の与えられた部屋へと向かう。

…艦内には大浴場や食堂、トレーニングルームや医務室なども存在し、日常生活に支障が出ないようになっている。

さっきのメカニックの話だと、軍艦にしては食事もなかなか充実しているらしい。

夕食を楽しみにしておくとしよう。

…荷物を部屋に置き、ベッドに腰掛ける。

とりあえず、出航まではあと一時間ほどある。

のんびりする事が出来そうだ。

そんな事を考えていた時。

「!」

艦内に警報が響いた。

『評価試験基地に接近する機影3、艦内第一種戦闘配置!パイロットは直ちに出撃準備せよ!』

先程のオペレーターの声で、艦内放送が流れる。

…幸先の悪い出航になりそうだ。

俺は部屋を走り出た。