乗艦後は艦橋に向かうように言われていた。

俺は真っ直ぐにこのグリフォンの中枢部…艦橋に向かう。

自動開閉の扉を開くと。

「来たね、帝君」

キャプテンシートに座る宗方艦長の姿がそこにあった。

オペレーター、操舵士、火器管制士、艦長。

このグリフォンの艦橋には四人が常時存在する。

「ようこそグリフォンへ。今日からこの艦が君の仕事場であり、家であり、還る場所となる」

艦長の言葉に、俺は頷く。

「俺の回避運動の回数少なくなるように、敵機撃墜お願いしますよ」

操舵士が冗談を言う。

「援護の艦砲射撃は任せて下さい」

これは火器管制士。

「オペレーティングは私が担当します。よろしくお願いしますね」

そう言ったのは、俺よりも年下の若い女のオペレーターだった。