桃子が寝ている部屋のドアを少し開けてその隙間から、ちゃんと桃子が寝ているかを確認しに来た。


「ぅ〜っ·····ん·····」

「もも?」


うなされているのに気づき、青葉はすぐ部屋の中に入り、桃子が眠るベットに近寄る。


「んっ·····ぅ〜·····」

「大丈夫だ。俺がそばにいるから」


と起こさないようにそっと頭を撫でて、手を握ろうとした。


しかし桃子は自分の手をぎゅっと強く握り締めていた。

あまりにも強く握りしめていたのでその上から大きい大人の手をかぶせて親指の腹でよしよしするように動かして落ち着かせようとしていた。