阿翠組は訳ありの、親が警察などに届けを出さない子供達を狙って売買する裏会社。


規模はどんどん大きくなっていっていた阿翠組を黒神は見過ごすわけなく、今のうちに片付けとかないと後がめんどくさいと、あの日乗り込んだのだ。
 

容姿が良ければいいほど高く売れる。

その中でもボロボロではあったが桃子はかなり容姿がよかった。

なので、牢屋を見守っていた男達の間では桃子は年齢が少し上でも高く売れると言われていた。


それを聞いていた2人の男達は桃子を見つけだし、売ってお金にしてやろうと考えていた。


組が無くなり途方にくれていた2人にはそれしか望みがなかった。

桃子が黒神組に連れて行かれたのはすぐにわかったので、どうにかして連れ去ろうとしていた。