最初白洲は手を出したのだが、まだそれは抵抗があるのか、手を取ってくれなかったので、今の形に。


それでも信頼はしているのか、絶対に逸れないようにギュとしている。

 
桃子はあるものを見つけ足を止める。

それはピンクのリボンで前を結んでいる白い猫のキャラクターだった。


「これ欲しいの?」


白洲は足を止めた桃子に気付き、桃子の視線の先にあるものを手にとる。

桃子は遠慮がちに頷く。


「ん、ちゃんと言えて偉いね」