「好きな人が居ないんだったらアイツ、喜ぶんじゃない?」

「本当に喜びそう!!」

私に聞こえないくらいの声で会話し始めた2人。

耳を済ませても全く聞こえない。

何を話しているのだろう?

とりあえずお弁当食べちゃおう。

パクッと食べて頬張る。

「あのさ!四季ってわかる?」

「げほっげほ」

「美優!?大丈夫!?」

奈津ちゃんがいきなりそんなことを言うからむせてしまった。

「ど、どうしてですか」