そう思いながら、2人に卵焼きを1つずつ分けた。

「私のもどうぞ。そんなに美味しくないかもだけどね」

「あたしのはお母さんの作ったやつだから美味しいはず!」

奈津ちゃんは小さなミニハンバーグ。

結愛ちゃんは私と同じ卵焼きを分けてくれた。

まず奈津ちゃんのおかずから食べちゃおう。

奈津ちゃんから貰ったおかずを、口に運んだ。

もぐもぐと私がほおばっている時、奈津ちゃんは私をガン見していた。

「ど、どう……?私が作ったんだけど……」

飲み込んで私は奈津ちゃんにこう言った。

「美味しいです……!すっごく!」