「ご、ごめん……!忘れてて……」

「あーっ!忘れてたとかひどーい」

ブーブーと口を尖らせている和歌ちゃんに、少し罪悪感が生まれた。

親友を忘れるとか私やばいじゃん。

和歌ちゃんごめんね……!!

心の中で謝っている時、聞きなれた声がひとつ聞こえてきた。

「美優ー、和歌ー」

優しくて落ち着いた声の主は。

「桃華っ!」

「桃華ちゃん!」

私の2人目の親友。

浅井桃華アサイモモカちゃんという女の子。