危機感?

なんの事だろう……。

いつの間にか観覧車は1番上まで来ていた。

それに気づいた私はすぐに夜景を眺める。

「わぁ……」

すごい高いところまで登ると有名な所だから、夜景が綺麗に見えた。

高崎くんは夜景を見ていないみたい。

見て欲しいなぁ……。

そう思い高崎くんを呼ぶ。

「高崎くんっ……!外!夜景綺麗だよ」

「……そうだね」

小さく呟いて外を見始めたと思ったら、いきなり私に覆いかぶさった。

「え?高崎……くん?」

「言ったでしょ?危機感無いって。俺が何もしないなんて言ってないよ」

窓に押されて高崎くんの顔しか見えない。