飲んでいた飲み物のゴミを捨てて、お店を出た。

「はい」

「へっ」

その直後に手を差し出された。

これは手を繋げということだろう。

流石にためらってしまう。

さっきは突然だったから良かったけど、今は自分から……。

やっぱり無理だよっ……!

「手繋いだりしないと男性恐怖症治らないよ?」

「うぐっ……」

それを言われたら繋がないと、と思ってしまうじゃないか。

おずおずと手を伸ばして軽く握った。

のにギュッと強く握られて熱が伝わってきた。

そのまま引っ張られ高崎くんの背中を追った。