「俺の席どこかな〜」

明るくて聞きなれた声……。

ガチっと体が硬直して動かなくなる。

私の後ろで喋っているのは……間違いなく高崎四季。

嫌……離れて。

近づかないで……お願いだから。

ギュッと目を瞑って嵐が去るのを待った。

すると後ろから歩く音が。

ハッとして振り向くと、もうそこには高崎四季の姿は無かった。

ホッとして胸を撫で下ろした。

よかった。これでもう安心……。

そう思った瞬間、隣から声が。

「俺の隣女の子だ」

へ……?今高崎四季の声が、したような。

気のせい……だよね?