裏表が激しい生徒会長に目をつけられてしまいました

と、とうとうこの日が……。

「お、お待たせ」

「……おう、行くか」

「う、うん」

千秋くんとのデートが……来てしまった。

千秋くんとのデートは、全て千秋くんがプランを立てているそうで、今日することは何も聞かされていない。

……それにしても。

チラッと千秋くんにバレないように千秋くんを盗み見する。

今日の千秋くんのコーデは、紺のジーンズに、少し肌寒かなって来たからか、白と黒のパーカーというコーデだけど、これが似合いすぎていて直視することができない。

さすが学校でイケメンだって騒がれているだけある。

千秋くんは顔が小さくて、スタイルもいいからなんでも似合うんだろうけど……。

……もっと王子様みたいな格好するんだと思ってた。

「……?なんだ?」

「あ、ううん!なんでもない……」

「……変なやつ」