私のクラスだけ提出できていなかっため、急遽学活を行なっている。

まあ、私が逆の立場でもまともに話を聞いてなかっただろうけど……。

さて、どうやって話を進めよう。

学活の時間は三十分。

もうすでに十分無駄にしてしまっているため、早く話を進めないと絶対に間に合わない。

「失礼しまーす」

え?

突然教室のドアが開いて、陽気な声が教室に響き渡る。

「っ、会長よ!」

「ほんとだ!」

そう、声の主は会長だった。

「どう?朝比奈さん、出し物は決まった?」

「……いえ、まだですけど……」

「そっか」

うっ……さっさと終わらせろ、って顔してる……。

私にしか見えない角度だからって、怖い顔して優しい声を出されると流石に鳥肌が……。

「ちなみに、このクラスでやりたいこととか決まってる?」