……って、これも失礼かな?

「改めてよろしく、朝比奈さん」

「うん、よろしくね」

久保田くんに差し出された手を握って、私は微笑んだ。

この人となら実行委員も頑張れるかもしれない、と思いながら。

        +  +  +

「文化祭で行う出し物を決めていきたいんですが————」

私の言葉は最後まで発せられず、誰にも拾われないまま埋もれる。

「ねえねえ、放課後どこいくー?」

「部活だりぃー」

「早く帰ろーよー」

黙ってくれないかな……。

翌日、私は早速黒板の前に立っている。

原因は会長。

会長はもっと早くに決めておかなければならなかったクラスの出し物を書いたプリント

の提出期限を書き忘れ、さらに期限が明日までだと言うことがさっき知らされ、そしてさらに