寮に帰ってから、私は兎杏(とあ)に昼間の出来事をはなして、ため息をついた。

 眉を下げる兎杏のまえでテーブルにだらっと寝そべって、「うん…」と反省する。




「明日の朝には、なんとか説得しないと…でもどうしたら説得なんてできるんだろう~…」


「…」


「う~…思いつかない。とりあえずシャワー浴びてくるね、私」


「あ、うん、行ってらっしゃい、景依(けい)ちゃん」




 お風呂のなかで名案が思いつくのを期待して、私は1階の大浴場に行くことにした。