『監獄学園じゃ、生徒が看守をするってはなしだったろう?看守しない生徒もいるのか?』


『1年は座学、現場に入るのはふつう2年から。私たち特進は3学期からだけど』




 くっ…!

 目が使えないなら他!

 そうだ、ひたすら素数を唱えるとか…。



 そうやって、いろんな策で男の声を聞かないようにして、情報をもらさないようにした私だけど、男たちもいろんな手段でそれを封じてきて…。

 けっきょく私は、赤城会に学園の情報を洗いざらいしゃべっちゃったんだ。3日をかけて。




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「あ…」




 意識が“いま”にもどってきて、口を押さえる。

 ふらりとうしろに下がると、背中に手が回された。