『理解したか?その調子でしゃべってもらうぞ。法務大臣の息子のことは知ってるか?クラスと名前は?』
『財前先輩でしょ、おなじ生徒会だもん。2年特進クラス、財前風真』
うっ…頭に浮かんだことがそのまま口に出ちゃう…!
自白剤ってこうなるの?
暴力団なんかに学園の情報をもらすわけにはいかないのに…!
『おなじ生徒会?そりゃあいい。ふつうの生徒よりよく知ってそうだ。それじゃあさっそく、監獄学園の少年刑務所についてはなしてもらおうか?』
『刑務所棟に行ったことはない。見取り図なら見たけど。Verbrechenの看守をするのは3学期からだし』
『フェア…なんだ?』
『Verbrechen。受刑者たちのこと。私たち刑務官はGebot。そう呼んで区別されてるの』