そんな時に瞬に告白した公園の前を通りかかった。

「…公園」

急に発された久木くんの声を驚きえ、と声を上げてしまった。

「寄ってもいいですか?公園」

今度こそは私の目を見て言ってくれた。あの告白以来一度も足を踏み入れていない公園。

「いいよ」

公園に入りにくい、と思っていたが思ったよりもあっさりと足を踏み入れられた。隅っこにあるベンチに2人で腰をかける。

「久木くん、今日なんかいつもと違うね。何かあった?」

ずっと気になっていたことを聞いてみたが久木くんは無言で下を向いている。

「あ、もしかして親と喧嘩して帰りずらいとかー?」

できるだけ柔らかい声色で言った。帰りたくないから私の事送ってくれたのかと思う。

「あの、成宮先輩に言いたいことあって」