その日のお風呂はずっとニヤニヤしてた。
部活帰りの「好き」。
恥ずかしくて、暗くて、
相手の顔は見えなかったけど、
いつもクールを気取ってた君が、
ちょっとだけ照れていた気がした。
そんな君を思い出すだけで、嬉しさが止まらない。
明日からどう顔を合わせようか、
制服のスカート、少し短くしようか…
心ゆくまで考えて、
それに比例するくらい長風呂をして、
まだ今日も終わってないのに、
明日の帰りの話題考えて、
ちょっとお母さんのお気に入りのシャンプー拝借して、
念入りに体洗って、
幸せな気分のまま寝た。