そう思っていると不意につつかれる。



「行ける」



一言。

でもその一言が私にとっては凄く嬉しかった。



「楽しみにしてるね!」

「5時に神社集合な」

「うん!!」



私は自分の席に帰っていってしまうマキちゃんを見つめた。

今日もまた、いつもと同じ授業が始まる。

けど、前にいるマキちゃんを見てたら、色々と楽しくなってきた。

浴衣着てこうかな~?

なに持ってこう?

食べるのはわたあめ、りんご飴、イカ焼き...

あっ、マキちゃん射的得意そう。

なんて考えてて、その日の授業はおろか、友達の話しさえ、頭に入ってこなかった。