「あれ、寝てるぞ?」


「本当だ。どうする?」


「まあ、寝かせといた方がいいかもな」


「ん、?おい一己、」


「どうした?」

大祐が掴んだ絃ちゃんの腕には血が流れ、自己抜去の痕があった。


「またか、、」

「また?!これ、二度目なのか?」

「二度目どころじゃない。……うーん、やっぱりダメだったか」

「お、おい!ちょっと待て!二度目どころじゃないってどういうことだ!やっぱりってなんだよ?!」

「大祐うるさい。絃ちゃん起きるだろ」


理由は後で話す、と腕の処置をして点滴を刺し直した。固定は少しキツめに。