意識がはっきりしたのは何時間も後のこと。

分かる?と悠の声が聞こえて握られていた手を握り返した。


「おはよう。よく頑張ったね。しばらくはゆっくり身体を休ませようね」


「…っ、ゆ、、ぅ、、」


「うん?僕だよ、なに?」


「ゆ、、ぅ、こわ、かったぁ、、」


「うんうん、怖かったね。本当によく頑張ったね」


「ゆう、、」


「うん?」


「お家、いつかえれる?」


「お家は、いとの身体が元気になってしんどくなくなったら帰れるよ。夜星先生がいいよって言ってくれるのを待とう?」


……コクッ