「そー言えば羽瑠ちゃんって今何歳?」
「えっ……?17歳、ですけど……?」
「あー!ほら〜やっぱりじゃん!」
えっ……、な、何が?
「私と同い年なんだからさ、敬語外してよ〜」
「えっ……!17歳なんですか?」
「17歳になる年。私、誕生日が冬だからさ」
「えぇっ……!!」
衣吹さんが同い年……。
信じられない。
「えー。何その反応」
ムッと口を尖らせる衣吹さんにあたしは慌ててフォローを入れる。
「ち、違うんです!衣吹さん大人っぽかったからてっきり年上かと……」
「あははっ、冗談だって。しかも敬語取れてないじゃん」
「あ、……ごめんな───、ごめん」
おかしそうに笑う衣吹さんに、何かもう色々テンパりすぎて恥ずかしくなる。
「これで羽瑠ちゃんともっと距離が縮んだね」