だけど、神楽さんは全然嫌じゃなくて優しくて……むしろ“もっと”って求めてしまう。


こんなΩの部分を剥き出しにしたあたしが……嫌……。



「嫌?」


もう一度そう聞く神楽さんに、あたしは顔を隠したまま頭を横に振った。


「……恥ず、かしぃ……」

「嫌じゃねぇんだな?」


その問いですら声色が優しくて小さくコクンと頷く。



「我慢は良くねぇから。恥ずかしいって思う余裕が無くなるくらい満たしてやる」


顔は両手で隠したまま。

暗闇で聞こえた囁くような甘い声に、身体中の血液が沸騰したみたい熱くなる。



「あっ……ん……」


あたしに触れる指先は優しいのに。

熱を持っているみたいにあたしの身体を熱くさせる。


「……んっ、ぅ……」


触覚からだけじゃなく聴覚からも羞恥心が生まれる。