しんどいし苦しい。

触れたら苦しくなくなるかなんてわかんないけど……あたしの身体は……欲している。


我慢しなくちゃいけないから……苦しい。


抗えない───Ωの定め。



「もし意識が無いなら無理やりになるから触れねーし、意識があってそれを望むのなら触れるだけで最後まではしねえ。スキンシップ程度だから」

「……満たして……」


口から溢れた言葉。

あたしの意志か無意識かはもうわかんない。


だけど……身体が欲しているのは事実。



「俺の顔見える?名前わかる?」

「かぐら……さん……」

「じゃ、“意識有り”って取るから」



神楽さんがソッとあたしの頬に触れる。

その指先が輪郭をなぞるように滑らせて。


あたしの鎖骨に触れる。


「んっ……」


や、やだ……。恥ずかしい。