「いや、いい」
「え?」
僕の横を通って玄関のドアを開けた神楽さん。
え、まじで?
今日の煙草は本当にあの1回だけだよな?
神楽さん……もしかして禁煙してる?
てか神楽さんのストレスは何処で発散してんの?
そう思い、慌てて神楽さんの後を追いかけてびっくり。
神楽さんと羽瑠が抱き合っていた。
「寝てろって言っただろ?」
「だって……おやすみが言いたかったんだもん」
僕は思わずUターンをした。
だってあの距離はキスしそうだったから。
え?あの2人ってそう言う関係?
今までの事を振り返れば思い当たる節は……いっぱいあるな。
いや……神楽さん、えらい羽瑠には甘いんだなって思ったよ?
少しは疑問に思ったよ?
でもそれはボディガードだし、懐かせる為かと思ってたけど……そう言う事だったのか!