あーもう最悪。

人の事笑えねーじゃん。


僕の名前使うならかっこいい人が良かった……なんて本来の目的を忘れかけた頃、神楽さんが動いた。


「行くぞ」

「あ、はいっ!」



後はもう言うまでもなく。

チンピラ共は神楽さんによってボコボコになった。

まぁ、本来なら一般人に手を出したら組長に怒られるんだけど……今回はちょっとムカついたから止めずにいたんだ。


それに僕達のシマの治安も下げたし。


自業自得だ。





   ♢♦︎♢♦︎♢


門道を通って玄関前。

ドアを開ける前に神楽さんに声をかけた。


「先に一服します?」


こういう時の帰りは決まって煙草を吸う。

無駄に疲れるんだよな。

あと、僕達のことを悪用したそいつらのせいで自分の株が下がるから、気分が良いはずがない。