「……」


車の中に乗り込んだ神楽さんは、スマホと紙を取り出した。

そんでもってペンも。


何かを書き出しているのか、そんな神楽さんを横目に僕は煙草に火を付けた。



「……」


神楽さん煙草を吸う頻度少なくなった……?

前までイライラする度に煙草吸ってたのに。


今日はまだあの1回しか見てない。



振り返れば仕事の合間すげー吸ってたよな、神楽さん。



1日に何箱消費するんだよって。

まじあれはヘビー級だった。


止めたら止めたでもっと機嫌悪くなるから大変だったっけ。



フーッと煙を上に向かって吹けば、空へと消えていく。



神楽さんも大変だよな……。

羽瑠が姐さんの手伝いをしてる間に自分の仕事をこなして、それが終わったらボディガードだろ?



ずっと仕事してるようなもんじゃん。

ストレス溜まんねーのかな。


なるべく僕は手を煩わせないようにしないと……。