多分、僕の情報の早さはこれが原因だと思う。
神楽さんに脅され、死に物狂いで調べるから気付いたらいろいろできるようになった。
まぁ……良いことだから別に問題ないんだけど。
「まずは情報収集からですかね」
僕も仲間から事前に入手した情報をもとに、出没した近辺まで車を走らせた。
「被害にあった店に聞き込めば一発だろ」
「そうですね。行ってみますか」
相手を割り出すのは簡単だった。
店内の防犯カメラに映る2人組。
やっぱり見たことない人物で、こっち側の人間じゃなかった。
だとすれば後は、次、何処の店に出没するか探さないといけない。
あ"ー……頭痛い。
任務難航。
次の店を特定するとかムリゲーすぎる。
「神楽さん、ちょっと煙草吸って来ても良いですか?」
「あぁ。俺はその間調べておく」