もうこのままベッドの中に潜り込んで寝ちゃおうかな。

そしたらドキドキも忘れるかも。



スイッチをオフにすれば幸いにもシャワーの音は聞こえなくて。

だけど身体が熱くて動く気にはなれなかった。


うぅ……。

あたしってば変なこと考えてるからこんなことになるんだ。

そんなことで身体がのぼせた感じになるなんて……早くお風呂から上がった意味がない。

ポンコツすぎるよ……。



もう少し……もう少しだけ、ひんやりとした椅子にもたれ掛からして。

身体の熱が逃げたらちゃんとベッドに行くから……。



閉じていた目を開け、ひんやりとした箇所を求めて身体を動かした時だった。



「……っ!」


いつの間にか上半身裸の神楽さんがいて。

ビックリしたはずなのに思った以上に身体が驚かなかった。