「無茶はするなよ。心配する」


ゆっくりとお互いの唇が重なり合えば、トクントクンと心地良く鼓動が動く。



「大丈夫そうなら寝るか。こんな時間だし」


神楽さんの言葉に部屋にあった時計を見れば、時刻は1時過ぎ。

もう少しで1:30になりそうな時間だ。



「そうですね……」


何となく、意味はないけどあたしが先にお風呂に入るのかなって思って。

神楽さんから離れようとしたらパシッと腕を掴まれた。


「一緒に入る?」

「えっ……!?」


一度飛び上がった心臓が、加速しながらあたしの身体を熱していく。


聞き間違いとか、冗談で言ったんじゃないかとか。

そんなことを頭の中でグルグル考えていると、神楽さんがフッと笑ったんだ。



「冗談。入ってきな」


っ………!!

からかわれた!