え?
若頭の……お父さん?
そう思った瞬間、若頭が殴り飛ばされた。
「俺が留守してる間取り返しのつかねぇことしてくれたな」
え……。
どう言うこと……?
仲間……だよね?
なのにどうして殴られたの……?
いまいち状況が理解出来なくて。
今度は桜夜組の組長が姿を表せば、もう何のことやら。
「神楽、柊、千葉、後藤。終わりだ、よくやったな。帰るぞ」
一瞬にして殺伐とした空気が消失した。
どうやらみんなは理解出来たみたいだけど、あたしは未だわかっていない。
「桜夜!悪かったな。ウチの者がバカしでかして」
「2度と無いようちゃんと躾とけ!」
んん?
2人って仲良し??
いよいよわからなくなったあたしは、神楽さんの腕を引いて聞いてみることにする。
「どう言うことなんですか?桜夜組と桐龍組の組長って仲良いんですか?」
バチッと目が合うと、何故かワシャワシャと頭を撫でられた。