「悪かったな。嫌な思いさせて」

「んーん……」


全部全部嘘になったから……。

もう大丈夫。



ふっと視線が絡み合う。


ドキドキする鼓動が心地良い……かも。



「羽瑠。好きだ」

「あたしも……神楽さんが……好き、です」


神楽さんの手がソッとあたしの頬に触れた。


ちょっとびっくりしたけど、ゆっくり目を閉じてドキドキする鼓動を感じとる。



互いの唇が触れればもっとドキドキして。



同時に今までにないくらいの幸せを感じたんだ。