「いいよ。入って」
ドッキーーンッ!!
そんなこと言われたらドキドキしちゃうわけで。
だけど、神楽さんに会いたいって言うのも本当で。
「……」
ソッとドアノブに手をやって。
「し、失礼します───」
少し開いたドアの隙間から顔を覗かせると、上半身裸の神楽さんが見えてドキッと心臓が跳ねた。
「ご、ごめんなさい……!」
バタンと勢いよくドアを閉める。
だけど、さっきの光景がほぼ無意識に頭の中で再生されるんだ。
あたしの視界に飛び込んできた神楽さんの肌。
胸の辺りに包帯を巻いてたと言っても、あたしには刺激が強すぎるわけで。
まるでプシューと音が出てるんじゃないかってくらい顔が熱い。
「どうした?入れよ」
突然ガチャッとドアが開いて、半裸のままの神楽さんが出てきた。