あぁ……ぅ。
それを何度も何度も繰り返す。
あれから神楽さんとは会っていない。
組長の部屋に行き、経緯とか全部報告した後会えるかなって思ったんだけど……。
どうやら絶対に安静にしなきゃ行けないらしく、たぶん神楽さんは部屋にいる。
夕飯も来なくて部屋で食べてるのかなって。
そう思ったらちょっぴり寂しくなった。
急にドアがガチャッと開いて、びっくりしすぎたあたしは心臓どころか身体が飛び上がった。
「あら、羽瑠ちゃん」
ドッドッドと激しく上下する心臓に冷や汗をかきつつ、部屋から出てきた睦美さんを見つめた。
包帯と、救急箱みたいな物を持っている睦美さん。
「神楽さん……大丈夫でした……?」
「ふふ。心配なら自分の目で確かめてきなさい」
そう言った睦美さんは、荷物を持ったままどこかへ行ってしまった。