「うは〜〜もう告白してるようなものじゃん」

「もうっ衣吹さん!」


恥ずかしくてプクッと頬を膨らませば、衣吹さんはまた悪い顔を見せる。


「身体は正直だねぇ」

「も〜〜っ!」


恥ずかしい恥ずかしい。

目には涙をいっぱい溜めて、衣吹さんをポカポカ殴ると「ごめんごめん、からかいすぎた」って。


「ほんとだよ!」

「ごめんって。それよりほら!花、本当に選ぼうよ。羽瑠ちゃんが買ってきたやつ飾ろ?」


むう。

無理やり話を変えた感あるけど……。


「これとか花びらいっぱ残ってるよ」って言うから、仕方なく……本当に仕方なく、お花選びを始めた。


あたし、本当は怒ってるんだからね?







   ♢♦︎♢♦︎♢


神楽さんの部屋の前で、あたしはウロウロとしていた。


近付いては、小心者のあたしになって離れ。

遠ざかれば、でも心配だから。と近付く。