3本のひまわりを主体に、小さくて丸いお花が可愛さとか、可憐さを醸し出してて。
とても爽やかだった。
お姉さんが、ひまわりを3本持ったときは、主張が強すぎて重たい感じだったけど、さすがお花屋さん。
まるで魔法にかかったみたいにすっきりしている。
「主張しすぎない方が良いかなって」
「ありがとうございます!想像以上です!」
「ふふ、ありがとう」
どこまで行ってもお姉さんはお姉さんだ。
作ってくれる花束まで優しい雰囲気が出てる。
「すみませーん」
声がした方を振り向くと、老夫婦がお店の入り口に立っていた。
「孫に渡す花束を作ってほしいんだが」
「はい、かしこまりました」
パタパタと駆けていくお姉さん。
もう少し話したかったけど、お客さんが来たからあたし達も帰らなきゃ。