再び無言になる。


「……」

「……」


もしかして、雨降ってる……?

静か過ぎて雨の音が微かに聞こえるや。



ふと、

そう言えば、と思い出す。


「よく、あたしがいる所……わかりましたね?」

「ん?あぁ、侵入した」

「侵入?」

「防犯カメラシステムに」

「えぇっ……!?」


そんなこと出来るの!?


「後藤がな。俺は場所を絞っただけ」


そ、それでも凄すぎるよ。

逆探知みたいな……。


後藤さんの見方、ちょっと変わったかも。




「後藤さんってすごいんですね」

「情報に関しては専門分野だからな」


なんて話してると目の前から後藤さんが歩いて来るのが見え、あたし達に気付いた瞬間駆け足で来た。


「結構長かったですね、話」

「まぁ……各々落ち度があったからな」