ずっと近くで鳴ってる感じがして、倉庫の中も真っ暗だったしすごく怖かった。
「慣れない、ですね……」
あははっと笑ってみせる。
そしたら神楽さんはあたしの頭をクシャッと撫でたんだ。
「梅雨明け前は雷がすげー鳴るって言うし、もし寝られなかったら言えよ」
神楽さんに作り笑いとか、全然効かない。
あたし、チョロいから……そんなに優しくされたらもっと好きになっちゃうよ……。
「ありがと……ございます……」
キュンキュンする胸を身体中で感じながら車に揺られる。
やっぱり好きだなぁって……思っちゃう。
「そう言えば、羽瑠って柊と仲良いんだな?」
「えっ?」
びっくりした。
そんなこと言われるなんて思ってなかったから。
勢いよく神楽さんを見たけど、今度はこっちを向いてくれなかった。