どうだったっけ……。
たしか、衣吹さん……敦雅さんを避けるような態度取ってたような……。
敦雅さんも避けてた……?
あれれ?違う?
敦雅さんは避けてなかったんだっけ……?
……わかんなくなっちゃった。
「2人って喧嘩してるの?」
とりあえず気になったことを口にしてみた。
そしたら衣吹さん、また眉毛を下げて作り笑いを見せる。
「してる、かなぁ……」
意味深な言葉と共に。
「だけど大丈夫だよ。全然問題ないし。間接的には関わってるからそんなんじゃないよ」
「えっ……」
全然大丈夫そうには見えなかった。
間接的って……どういうこと……?
「あ、いたいた。羽瑠ちゃんこんな所にいたのね」
パタパタと駆けてくる睦美さんは、あたし達の前で止まった。
「あら?お邪魔だったかしら」