「はぁー?せっかく開けてやったのに」
そ、そう言う問題じゃないんだって……!
「まあいいや。嫌われたら“ボディガード変更作戦”が失敗するからな」
ポイッと放り込むように、敦雅さんは自分の口の中にチロルチョコを入れた。
「………」
んん?
今何て……?
「敦雅さん?」
「んー?」
「今“ボディガード変更作戦”って言いました……?」
「え、声に出てた?」
目をパチクリとする敦雅さんに、あたしは大きく頷いた。
「やっべーバレたー」
それほど気にしていないのか、敦雅さんは頭を掻いて、なおかつ軽い口調だった。
「ま、バレたんだったら仕方ねーな。そう言う事だ羽瑠」
どう言う事っ……!!?
思わず心の中でツッコミを入れるあたし。
「羽瑠のことを懐かして絶対ボディガード変更させるから覚悟しとけよ」