「衣吹さんは強いね」


第二の性を受け止めてαなんかに怯まない。

立ち向かう姿は、本当に強くてかっこよくて。


その凛とした姿に、憧れを抱くのは言うまでもなかった。



「え〜何?急に。そんなことないよ」


クスリと笑った衣吹さんは、どこか照れ臭そうな表情をしていたんだ。