私はまず、ミネストローネスープをスプーンですくってゆっくり口の中に入れた。
「うん、美味しいわね」
トマトソースとコンソメの味が上手く奥深さを演出している。酸味も抑えられていて野菜も丁度良い柔らかさだ。
マカロニの代わりに入れたものも、柔らかくもちもちしていて、味もしっかり染み込んでいる。
「これは良いな、朝も食べよう」
「そうね」
「少しだけ粉チーズをかけてみよう」
リークはそう言って、ミネストローネスープに粉チーズを一振りかけた。
「うん…濃厚さが増すな」
私もミネストローネスープに粉チーズを振りかけてみる。
「わっ」
力を込めて入れすぎたせいか、勢いよくドバっと粉チーズが溢れ出してしまった。なんか心なしかスープがドロドロしているような気がする。
「ど、どうしましょう…」
「混ぜてパンの上に乗せてみたらどうだ?」
「そうね…」
「チーズだから、悪いようにはならないはずだ」
リークの言う通り、用意したパンにスープをつけて食べてみる。
(これはこれで…いけるかも)
濃厚さが増して味は濃くなっているが、パンとはよく合うと感じた。
そして食後のデザートとして、ケーキを食べる。ケーキの形が崩れないように、リークが慎重に切ってくれた。
「いただきます」
フォークで一口大に切って口にする。するとジャムを酸味と生クリームの甘さが口の中で合わさっていくのが分かる。
ケーキの硬さも硬すぎず丁度良いくらいだ。
「いいわね」
リークも何度か頷きながら、ケーキを食べ進めていく。
「おやつにも良いな」
「確かに…!」
前世に後宮で食べていたようなケーキとは大分違うが、このケーキはありだ。
ここで私は前世の幼い頃の記録を思い出す。
「ナターシャ様、お誕生日おめでとうございます」
誕生日になると、いつも真っ白い雪のようなチーズケーキを料理人が作ってくれていた。ケーキ自体はおやつで時々食べていたが、このチーズケーキは誕生日にしか食べられない特別なケーキだった。
(懐かしい…あのケーキもまた食べたいわね)
ケーキに思いを馳せながら、夜は過ぎていく。
「うん、美味しいわね」
トマトソースとコンソメの味が上手く奥深さを演出している。酸味も抑えられていて野菜も丁度良い柔らかさだ。
マカロニの代わりに入れたものも、柔らかくもちもちしていて、味もしっかり染み込んでいる。
「これは良いな、朝も食べよう」
「そうね」
「少しだけ粉チーズをかけてみよう」
リークはそう言って、ミネストローネスープに粉チーズを一振りかけた。
「うん…濃厚さが増すな」
私もミネストローネスープに粉チーズを振りかけてみる。
「わっ」
力を込めて入れすぎたせいか、勢いよくドバっと粉チーズが溢れ出してしまった。なんか心なしかスープがドロドロしているような気がする。
「ど、どうしましょう…」
「混ぜてパンの上に乗せてみたらどうだ?」
「そうね…」
「チーズだから、悪いようにはならないはずだ」
リークの言う通り、用意したパンにスープをつけて食べてみる。
(これはこれで…いけるかも)
濃厚さが増して味は濃くなっているが、パンとはよく合うと感じた。
そして食後のデザートとして、ケーキを食べる。ケーキの形が崩れないように、リークが慎重に切ってくれた。
「いただきます」
フォークで一口大に切って口にする。するとジャムを酸味と生クリームの甘さが口の中で合わさっていくのが分かる。
ケーキの硬さも硬すぎず丁度良いくらいだ。
「いいわね」
リークも何度か頷きながら、ケーキを食べ進めていく。
「おやつにも良いな」
「確かに…!」
前世に後宮で食べていたようなケーキとは大分違うが、このケーキはありだ。
ここで私は前世の幼い頃の記録を思い出す。
「ナターシャ様、お誕生日おめでとうございます」
誕生日になると、いつも真っ白い雪のようなチーズケーキを料理人が作ってくれていた。ケーキ自体はおやつで時々食べていたが、このチーズケーキは誕生日にしか食べられない特別なケーキだった。
(懐かしい…あのケーキもまた食べたいわね)
ケーキに思いを馳せながら、夜は過ぎていく。