それから1日経過した。この家は変わらずに、時間を刻んでいる。
 夕食の時間が来た。この日はカレーライスを作る事に決めている。

「今日は私が作ってみる」
「いいのか?」
「まあ、アドバイスは欲しいけど…私に任せて」

 そう言ってみたものの、自信は無い。だがやってみなければ分からないのもまた事実である。

「よし」

 まずは、野菜を切る。畑で取れたにんじんとじゃがいもと玉ねぎを洗い、皮を向いて切る。
 にんじんとじゃがいもの切り方は…まあ、ざく切りで良いだろう。玉ねぎは縦に細く切る。

「うん、大きさはこんな感じでいいわね」

 不格好だが、野菜はこれで全て切れた。
 今日は野菜がメインなので、お肉は無し。切った野菜を火にかけてじっくりと炒める。

「思ったより…ボリュームあるわね」

 玉ねぎが茶色くなってきた。しばらく炒めると水を加えて煮始める。
 するとリークが近づいてきた。

「これ、入れてみるか?」
「はちみつ?」
「ああ、まろやかになる隠し味だ」

 リークが手にしているのは、朝食のパンにかける用のはちみつが入ったビンだ。

「隠し味ね…入れてみるわ」

 はちみつをどろっと入れると、少しとろみが出てきた。こうして、最後まで必要な工程を終えると、無事にカレーライスの完成となる。

(できた…!)

 まさか、自分だけでここまでやれるとは。そんな嬉しさと自分への疑いが胸の中をぐるぐる回っている。

「出来たわよ…!」

 リークがカレーを見に来る。数口味見すると、いつも通りの表情で美味しいと言ってくれた。

「ほんとに?」
「ああ、ナターシャ腕を上げたな」
「!」
「すごいぞ」

 嬉しい。どうしようもないくらい嬉しい。
 やっぱり、リークとずっと一緒にいたい。そう深く実感するのだった。

  それから1日経過した。この家は変わらずに、時間を刻んでいる。
 夕食の時間が来た。この日はカレーライスを作る事に決めている。

「今日は私が作ってみる」
「いいのか?」
「まあ、アドバイスは欲しいけど…私に任せて」

 そう言ってみたものの、自信は無い。だがやってみなければ分からないのもまた事実である。

「よし」

 まずは、野菜を切る。畑で取れたにんじんとじゃがいもと玉ねぎを洗い、皮を向いて切る。
 にんじんとじゃがいもの切り方は…まあ、ざく切りで良いだろう。玉ねぎは縦に細く切る。

「うん、大きさはこんな感じでいいわね」

 不格好だが、野菜はこれで全て切れた。
 今日は野菜がメインなので、お肉は無し。切った野菜を火にかけてじっくりと炒める。

「思ったより…ボリュームあるわね」

 玉ねぎが茶色くなってきた。しばらく炒めると水を加えて煮始める。
 するとリークが近づいてきた。

「これ、入れてみるか?」
「はちみつ?」
「ああ、まろやかになる隠し味だ」

 リークが手にしているのは、朝食のパンにかける用のはちみつが入ったビンだ。

「隠し味ね…入れてみるわ」

 はちみつをどろっと入れると、少しとろみが出てきた。こうして、最後まで必要な工程を終えると、無事にカレーライスの完成となる。

(できた…!)

 まさか、自分だけでここまでやれるとは。そんな嬉しさと自分への疑いが胸の中をぐるぐる回っている。

「出来たわよ…!」

 リークがカレーを見に来る。数口味見すると、いつも通りの表情で美味しいと言ってくれた。

「ほんとに?」
「ああ、ナターシャ腕を上げたな」
「!」
「すごいぞ」

 嬉しい。どうしようもないくらい嬉しい。
 やっぱり、リークとずっと一緒にいたい。そう深く実感するのだった。