「あら!リーク君にナターシャじゃないの」
メイルは半ば驚きながらも、私達を出迎えてくれた。マッシュの家に到着するまで、一度水晶窟を経由してはいるがマッシュ以外誰とも遭遇する事は無かった。
「すみません。急に訪ねてしまって」
「わしは大丈夫じゃ、メイルもそうじゃろう?」
「ええ、私達はいつでも歓迎よ!ささ、どうぞ」
温かく家へ入れてくれた夫婦へは感謝の気持ちでいっぱいだ。とはいえこちらは急いでいる。早く本題に入らなければならない。
紅茶を用意してくれたメイルへ、私はマッシュと共に椅子へ座るように促す。
「すみません、お話がありまして」
「ふむ、話か」
「なあに?」
「2つほどお願いがありまして。1つはリークの家にかかっている魔術をより強力なものにしたい。2つめは水鏡をリークの家の中庭に移築したい。という事になります」
と、簡略に説明をする。するとメイルはうんうんと頷いてお安い御用よ。と変わらぬ口調で語る。
「分かったわ。どちらも私の魔術で何とかするわ」
「いいんですか?」
「ええ!」
私はありがとうございます。とメイルに頭を下げた。その様子を見たリークも2テンポほど遅れた後メイルに頭を下げる。
「…もう召集始まったって聞いたからね、早ければ早い方が良い」
どうやら、メイルには私達の考えはお見通しだったようである。さすがは魔女というべきか。
「では、早速リークの家へ行くわ」
「うむ、わしも行こう」
そうと決まれば一直線。マッシュとリークは台車を2台持ち、水鏡へと足を運ぶ。水鏡へ到着するとメイルが何やら呪文を詠唱し始めた。
すると水鏡を囲っている岩が宙に浮かび、横に並べて配置された台車の上へと収まる。
「このままリークの家まで移送させましょう」
メイルは半ば驚きながらも、私達を出迎えてくれた。マッシュの家に到着するまで、一度水晶窟を経由してはいるがマッシュ以外誰とも遭遇する事は無かった。
「すみません。急に訪ねてしまって」
「わしは大丈夫じゃ、メイルもそうじゃろう?」
「ええ、私達はいつでも歓迎よ!ささ、どうぞ」
温かく家へ入れてくれた夫婦へは感謝の気持ちでいっぱいだ。とはいえこちらは急いでいる。早く本題に入らなければならない。
紅茶を用意してくれたメイルへ、私はマッシュと共に椅子へ座るように促す。
「すみません、お話がありまして」
「ふむ、話か」
「なあに?」
「2つほどお願いがありまして。1つはリークの家にかかっている魔術をより強力なものにしたい。2つめは水鏡をリークの家の中庭に移築したい。という事になります」
と、簡略に説明をする。するとメイルはうんうんと頷いてお安い御用よ。と変わらぬ口調で語る。
「分かったわ。どちらも私の魔術で何とかするわ」
「いいんですか?」
「ええ!」
私はありがとうございます。とメイルに頭を下げた。その様子を見たリークも2テンポほど遅れた後メイルに頭を下げる。
「…もう召集始まったって聞いたからね、早ければ早い方が良い」
どうやら、メイルには私達の考えはお見通しだったようである。さすがは魔女というべきか。
「では、早速リークの家へ行くわ」
「うむ、わしも行こう」
そうと決まれば一直線。マッシュとリークは台車を2台持ち、水鏡へと足を運ぶ。水鏡へ到着するとメイルが何やら呪文を詠唱し始めた。
すると水鏡を囲っている岩が宙に浮かび、横に並べて配置された台車の上へと収まる。
「このままリークの家まで移送させましょう」