下処理を終えて帰ってきたリークに私はこう質問を投げかけた。
「リークはもう、戦に出たくないわよね」
「ああ、出来ればもうでたくない」
即答だった。想定通りだ。
「私、あなたがどうやって召集から免れるかって考えてて」
「ナターシャ…」
「夜にでも考えましょう。一緒に」
「分かった」
リークは私の目を見てしっかりと頷いてくれた。
そして夜。夕食後片付けを終えていよいよリークの召集を阻止するための計画を練っていく。
「この家には魔術がかけられているのよね」
「そうだ」
「もっと強力なのをかけましょう。ここにいたら絶対に誰も存在に気が付かないくらいの。出来ればメイルさんに頼みたいとは思っている」
「成程…」
そして次は移動手段だ。家の中にこもってばかりだと、畑の食材だけでは限界が来る。とはいえ移動もリスクがつきものだ。
そこで私が考え付いたのが、あの水鏡を中庭のスペースに移築する。と言う案である。
「あの水鏡をこの中庭へ移築できないかと思って」
「ああ、そう言う事か」
「メイルさんに頼めば出来ると思う?」
「…聞いてみなければわからないが、魔女なら出来るかもしれない」
「そうね」
その後も計画を練り、明日の明朝に水晶窟及びマッシュの家へと赴く事に決めた。かなり急で唐突な訪問となるが仕方ない。
もうリークの召集がすぐそこに来ているのだから。
「じゃあ、決まりね」
「うん」
「とりあえず明日の分の準備を進めましょう」
リュックにささっと荷物を積み終えると、早めに就寝する事にした。
明日、一番怖いのは陸軍の兵士に出くわす事。マッシュとメイル以外極力誰とも会いたくはないのだが。
(何とかなれればいいけど…)
「リークはもう、戦に出たくないわよね」
「ああ、出来ればもうでたくない」
即答だった。想定通りだ。
「私、あなたがどうやって召集から免れるかって考えてて」
「ナターシャ…」
「夜にでも考えましょう。一緒に」
「分かった」
リークは私の目を見てしっかりと頷いてくれた。
そして夜。夕食後片付けを終えていよいよリークの召集を阻止するための計画を練っていく。
「この家には魔術がかけられているのよね」
「そうだ」
「もっと強力なのをかけましょう。ここにいたら絶対に誰も存在に気が付かないくらいの。出来ればメイルさんに頼みたいとは思っている」
「成程…」
そして次は移動手段だ。家の中にこもってばかりだと、畑の食材だけでは限界が来る。とはいえ移動もリスクがつきものだ。
そこで私が考え付いたのが、あの水鏡を中庭のスペースに移築する。と言う案である。
「あの水鏡をこの中庭へ移築できないかと思って」
「ああ、そう言う事か」
「メイルさんに頼めば出来ると思う?」
「…聞いてみなければわからないが、魔女なら出来るかもしれない」
「そうね」
その後も計画を練り、明日の明朝に水晶窟及びマッシュの家へと赴く事に決めた。かなり急で唐突な訪問となるが仕方ない。
もうリークの召集がすぐそこに来ているのだから。
「じゃあ、決まりね」
「うん」
「とりあえず明日の分の準備を進めましょう」
リュックにささっと荷物を積み終えると、早めに就寝する事にした。
明日、一番怖いのは陸軍の兵士に出くわす事。マッシュとメイル以外極力誰とも会いたくはないのだが。
(何とかなれればいいけど…)