「なんだよ、珍しいじゃん」

「珍しいって、去年はクラス違ったから全然話せなかったけど、普通に話すだろ」

なつきくんって喋るんだ!

見事にスルーされた私?

ちょっと悔しい。

「今年の文化祭も手伝ってくれるよな?」

なつきくんの顔を覗き込むようにして明るい男子が聞いた。

「考えとく」

イジワルそうに笑うなつきくんの新たな顔に密かに驚いた。って、