すりすりと、何時の間にか私の背中に回った彼の大きな手のひら。
そのままさらりと髪を、撫でておでこにキスをされた。
これで、起きてないとか…有り得ないのに、彼からは本気の寝息しか聞こえて来ない。
ふふふ、と微笑んでから、私も同じ事を彼にする。
すると、それに満足したのか、ぴったりとくっ付いたお揃いのパジャマから漸く二人分の体温が、じんわりと溶け出した。
「大好きだよ、たけるくん…」
こそりと呟いた、告白。
それに対して、へにゃりと顔を緩ませる彼。
好きで、愛しくて…胸いっぱいに広がる気持ち。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…