「ヨヅキ、これで最後だ。君の願いは何?」

「春華が元の世界に戻れますように」

まばゆい光。今までに見た光よりも大きくてキラキラと二人を包み込む。

もしも今日がクリスマスじゃなかったら、
イルミネーションをやっていなかったら、春華の正体に気づかれてしまったかもしれない。

春華が私に差し出す手の平。

その手の平に自分の手をそっと重ねた。

「ヨヅキ。大好きだよ」

「私も。春華が大好き」